テント泊装備の軽量化(UL入門 スリーピングマット)

こんにちはヨツヤヤマノボリです。

テント泊装備の紹介とギアの軽量化についてご紹介したいと思います!
今回は「スリーピングマット編」です!

後半ではおすすめのスリーピングマットを厳選してご紹介しますので是非最後までご覧ください!

まずスリーピングマットの種類をご紹介!

スリーピングマットの種類は大きく3つあります。

①クローズドセルマット(パタパタ折りたたむタイプ)
THERM-A-RESTサーマレスト Z ライトソル が有名です!

②丸めるタイプ
こちらも、THERM-A-RESTサーマレスト リッジレストが定番です。
後は山と道のマットはこのタイプ。


ここまでが所謂フォームパッドと言われるタイプ。パンクなどの破損を気にすることなく
ガシガシ使用できる点がメリットです!

③エアマット
空気で膨らませるタイプ。寝心地が良いのが特徴です。パンクなどの故障リスクや空気を入れる手間が発生します。

④インフレータブルマット
こちらも空気で膨らませるような物ですが、ウレタンが空気を取り込み膨らむ仕組みです。
低反発なマットなので寝心地が良いと言われています。重量が出てしまうのでキャンプ向きという感じです。

空気系は寝心地は向上するものの、故障のリスクや設営撤収の手間などがかかります!悩ましいです。。
今回は「テント泊装備の軽量化」を目指すので、①〜③中心にお話しします!

黒百合ヒュッテでエアマット使用

選ぶ基準はどうするか?

そんな悩ましいスリーピングマットについて私たちの選ぶ基準をご紹介します!

①R値
暖かさを表す指標です。
一般的にはこんな風に言われています!山の気温は寒いので悩ましいですよね。
R値1.0以上 → 春、夏
R値2.1以上 → 春、夏、秋
R値3.3以上 → 冬
R値5.0以上 → 厳冬期
寒がりな方はR値よりも高めの数値のマットを使用すると安心です。まずはご自身が行こうとしている山が季節が一つの判断基準になります!

②寝心地
やはり欠かせません。テント泊登山となると、下山や2日目の行動のためにやはりしっかり睡眠をとっておきたいと思います。一般的にはマットの方が柔らかく寝心地が良いという意見が多いと思います。
自然との距離が近くなる薄いマットも別の意味で心地よかったりもします。。笑

③嵩張り具合、重量
フォームパッドは嵩張ります!一方でエアマットは空気を抜くことでコンパクトにできます。
重量はフォームパッドの方が軽量なことが多いです。これも一長一短です。

④全身をカバーしたいかどうか
フォームパッドはショートバージョンがあったり、自分の体のサイズに合わせてカットすることができます。
軽量化するためには、マットをカットして足元にザックを置いて代用することでさらに軽量化が図れます。
エアマットはカットはできないので、そのサイズで使うことになります。(サイズ展開があるものもあります)
大きいとテントの中を占領してしまい、取り回ししにくいなどのデメリットもあります。

どちらも良いところと悪いところがあって難しいです。

それぞれのスペックをチェック!R値、重量、サイズなどをみます

それぞれのスペックを比較していきます!

①サーマレストゼットライトソル ( )内はSサイズのスペック
サイズ:51×183cm (Sサイズだと51×130cm)
収納サイズ:51×13×14cm (51×10×14cm)
総重量:410g(290g)
R値:2

②サーマレスト リッジレスト
サイズ:51×183cm
収納サイズ:51×20cm
総重量:400g
R値:2

③クライミット ステイティックV
サイズ:58.4×183
収納サイズ:7.6×20.3cm
重量:514g
R値:記載ありませんが、上記①②と同程度

軽量化の観点からおすすめはこちら!

⚫︎フォームパッドを選ぶ場合
丸めるタイプをおすすめします!
なぜなら、ULザックのフレームとして使用できるからです。(こちらは山と道の製品https://www.yamatomichi.com/products/ul-pad-15plus)


このようにすることで、スリーピングマットとザックのフレームを兼用することができるので全体の軽量化につながります!
マットの外付けもしませんので安全性も上がります。

もしくは、温暖な場所しか行かないor寒さに強い方!についてはより薄いマットを畳んでザックの背面にすることでもできます。

●エマアットを選ぶ場合
軽量にするだけ金額が上がってしまうので、上記紹介したもの(KYMIT STATIC V)は非常にバランスが良いと思います。
その他3シーズン用でしたらこちらもおすすめです!

とにかく軽量なエアマットが良い方は、サーマレストネオエアウーバーライト一択です。
2サイズありますが、エアマットのショートサイズは腰が折れた感じになるので、個人的にはあまりおすすめできません。

こちらは
シュラフの中に入れて使用するタイプです!メリットはずれることなく、背中のロフトも潰れない製品です!
骨抜きになっているので軽量にもなっています。クライミットのイナーシャオゾンです。

更に軽量化した方はこの辺りも名品です!クライミット イナーシャエックスフレーム

更に攻めたい方は半身用もあります!クライミットイナーシャエックスライト 
奥が深いマットの世界。。

私たちはこんな感じで使用してます!

夏は丸めるタイプのスリーピングマットをメインで使用しております!
やはり、広げたらすぐ使えて、パンクを気にせずにガシガシ使えて楽ちんです。


冬はR値の高いエアマットをメインで使用しております。
こちらはアメリカのロングトレイル400kmを歩く際に標高3,000m越えで寝れるスペックが欲しかったことと、
3週間ほど歩いたので、疲れを溜めないよう導入しました!
日本の山岳地帯でも安心のスペックで、オールシーズン活躍しています。
お値段がネックです。。

こちらも横幅が大きく安心して寝れておすすめです!
寝心地はクライミットが好みです。値段も比較的お手頃な印象です!

遠見尾根でエアマット使用

最後に

エアマットの寝心地、フォームパッドの手軽さ、どちらも良いところがあるので
「どこを優先するか」が大事だと思います。

軽量優先でフォームパッドで行ってましたが、最近は寝心地重視したり、その時の気分に合わせて楽しんでいます!
これからテント泊を始める方は、お値段も手頃で耐久性の高いフォームパッドがおすすめです!
慣れてきたら、必要な長さにカットして軽量化と、自然と距離が近くなる感覚を楽しんでください!

最終的には自分の頭からお尻あたりまで覆えれば十分で、私たちは足元はザックを置いています。

どこまで軽量化と睡眠の質にこだわるか最後は人それぞれです。
冬に行きたくなったら、R値の高いエアマットの導入も検討してみてください!

余談ですがピローはクライミットが好きです。

屋久島にて

テント泊で使用するスリーピングマット選びのご参考になれば幸いです!

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